季節の変わり目に試してほしい、呼吸法の基本
著者: 森田 悠子 — ファシリテーター、
秋から冬へ移行する体に、呼吸で働きかける方法
秋から冬にかけて、体の感覚が変わります。空気が乾燥し、気温が下がり、日照時間が短くなる。この変化に体が追いつかないとき、呼吸が浅くなっていることがあります。浅い呼吸は、体の緊張を維持し続けます。ここでは、SilverWildwoodのワークショップでお伝えしている呼吸法の基本を、できるだけ具体的に書いてみます。
なぜ秋に呼吸が浅くなるのか
気温が下がると、体は熱を逃がさないために筋肉を緊張させます。肩や首の筋肉が固まると、胸郭の動きが制限され、呼吸が自然と浅くなります。これは体の防衛反応ですが、長く続くと慢性的な緊張につながります。
また、秋は日照時間が短くなることで、気分が内向きになりやすい季節です。気分と呼吸は連動しています。気分が沈むと呼吸が浅くなり、呼吸が浅いと気分がさらに内向きになる。この循環を、呼吸の側から少し変えることができます。
椅子に座ったままできる、基本の呼吸
特別な姿勢は必要ありません。椅子に座り、両足を床につけます。背もたれに寄りかかっても構いません。
- 鼻からゆっくり4秒かけて息を吸う
- そのまま2秒止める
- 口からゆっくり6秒かけて息を吐く
- これを5回繰り返す
- 終わったら、しばらくそのまま座っている
続けるためのコツ
呼吸法は、特別な時間を設けなくても実践できます。朝、コーヒーや茶を待つ間。夜、横になる前の2分間。場所と時間を固定することで、習慣になりやすくなります。
SilverWildwoodのワークショップでは、この呼吸法を植物の香りと組み合わせてお伝えしています。特定の香りと呼吸の実践を結びつけることで、香りを嗅いだだけで体がリラックスの状態に入りやすくなります。これは、日常の中で実践を続けるための工夫の一つです。
呼吸は、いつでも手元にある道具です。道具を買う必要も、特別な場所に行く必要もありません。ただ、意識を向けることだけが必要です。